その夜は、星が綺麗だった
親しくなったのもあったし世界の財閥様だったから


ジョンと出会ってすぐに、私は父にジョンのことを話した





『結婚相手には申し分ないけどな』



だってー


でも、私とジョンを結婚させる気なんてないでしょ?



お父さんだって分かってるくせに


私たちがもし結婚し、二つの財閥が一つになり、権力が今まで以上になると、世界の均衡が崩れてしまうってことを



四つの財閥がそれぞれ同等の権力や財産を持ち



あらゆる意味で世界の経済を担っている




四つあってバランスが保てれている



一つでも欠けたり、とびぬけてしまうと


「勝ち組」と「負け組」といった格差社会ができてしまう



いや...


もうすでに出来上がっているのかもしれない





だからこそ、結婚なんて以ての外



ジョンとは結婚する気なんてない




たとえ


ジョンが私のことをどう想っていてもだ

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