その夜は、星が綺麗だった
「よし、おっけい!」


鏡で確認して部屋を出る

時刻は2:20


お兄さんを呼んで公園まで送迎してもらう


「ありがとう、帰りは...分かんない!w」



「くくくっ、分かんないってなぁ~。まっ、俺が必要だったら呼べよな、おじょーちゃん」



「はあーい。じゃあね」


「おうっ!」



噴水に向かう


そこが待ち合わせ場所




結構な人がいる


だけど、

噴水の前にはたった一人しかいない




どうしてか、
あんなに人がいるのに

見てるだけで近づこうとしない


その人は私を見て笑顔で近づいてくる



もちろん、そんな人物はジョン



≪よっ!≫


ジョンが身に着けているシルバーのネックレスが揺れる



≪ごめん、待たせたみたいだね≫


≪俺も今着たところだから。それより、今日は髪くくってんだな。似合ってる≫


お世辞なのか、アメリカジョークなのか


とりあえずはお礼をしとく


≪ありがとう≫


≪おう。じゃ、行こうか≫


≪ええ≫




人々の視線は噴水ではなく私たちに寄せられていた



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