その夜は、星が綺麗だった
≪おはよう、レナ。今日は遅かったな≫


≪おはよう、ジョン。遅いと言ってもいつもより5分ほどじゃないか。遅刻ってわけじゃないんだから≫


朝から≪レナさんおはようございます≫の嵐


まあ、毎日そうなんだけどね

それに私は嫌がることなく営業スマイルを向ける


同級生までもが私に対して敬語

ひどい人なんかは、レナ様呼び


これはちょっと気が引けるんだよね


≪ああ、ジョン。プレゼントありがとう≫


高いのをわざわざどうも

そんなに高くなくてもよかったんだけどね?



≪どういたしまして。つけてくれてるって一目見て分かった。嬉しいよ≫


嬉しそうに微笑む


≪ジョンの誕生日っていつだっけ?≫


え?ッという顔をしてからまた笑顔に戻るジョン


≪12月24日≫


お~

≪ロマンチックだね≫


クリスマスイブの日が誕生日とか、祝福されて生まれてきたよう




≪くくくっwwロマンチックってww乙女だなレナ≫


なっ!
バカにしてますね、はい。


私みたいなのが乙女ですいませんね


≪うるさい≫




そうわちゃわちゃ騒ぐ私とジョン


クラスメイトは羨ましそうに憧れのまなざしを向ける



きっと心の中では、嫉妬とかしてるんじゃないかと思う


プライドの高い生徒もいるし


何より私がこのクラスの中で一番年下の年齢になる



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