その夜は、星が綺麗だった
えっ

待って待って


私が8番だった教科がジョンはトップ...



≪ジョンのバカ...≫



ひどい


私より上とか



もう泣きそうになる



≪はあ?お前総合トップじゃねーかよ!!なんでそんなに落ち込んでんだよ≫



これまたクラスメイトが聞こえてたらしく、今度はさっきとは違う意味で驚いていた



≪ジョンが私より上とか...やだ......ジョンのばかあ≫


机の上に伏せる

ホントに泣きそう


全教科でトップになれなかったことに対して


ジョンに負けたことに対して


悔しさがこみあげてくる





≪ええー俺のせいかよ...ちょ、そんな落ち込むなって。レナが一番悪かった教科って、英語総合じゃないか。だから、日本生まれのレナともともと英語圏の俺たちとちょっとしたニュアンスの違いとかがあったんだよ。それでも、総合でトップなんだからレナはすごいぞ。はあ、泣くなってー≫



泣いてませんけど?

落ち込んでるだけですけど??


というか、慰めるのに頭ポンポンする必要ないんだけど





≪泣くわけない。それでも悔しいものは悔しい≫


顔を上げてジョンを見る


それでもジョンの手は私の頭にあって


だんだん下に


私の首にあるシルバーを触って


制服の下に隠してあった羽を取り出す



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