その夜は、星が綺麗だった
≪勝手に出さないで≫

そう言って、まだ羽に触れていたジョンの手をつかむ



≪はいはい。じゃあ、行くか≫


泣いていないことを確認して優しく笑いかけてくれる



≪ええ≫



冊子をファイルに入れ、帰る支度をしてジョンと共に教室を出ようとする




≪さようなら、レナさん、ジョン君≫


とクラスメイトが声をかけてくれたから


それに応えて、私たちは教室を出た



さっきの私とジョンの様子を見聞きしていたクラスメイトが


≪あんなレナ様初めて見た......≫

≪日本人が、アメリカでも優秀な人しか受けていない難関テストをトップとかすごい...≫

≪やっぱり、お似合いですわ...≫


と言っていたのが私にもジョンにも聞こえたが私たちは無視



教室を出て、廊下を歩いていると、ジョンが


≪あんなレナ初めて見たってよww≫


とか言ってきたけど無視



自分でも、あんなに取り乱すとは思わなかったよっ!



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