その夜は、星が綺麗だった
「お気をつけてレナさん」


「ゆっくりして来いよおじょーちゃん」



見送りに来てくれたお兄さんとお姉さん


二人は私の代わりに会社のほうを頼んでいて、執事の八代と、ボディーガードの桑原は私と共に日本に行く




「ええ。会社のほうはよろしくね。何かあったらお姉さん私に連絡して」


「分かりました。できるだけレナさんにはご迷惑はかけないようにいたします」




まあ、特になにもないとは思う


お姉さんがいるから大丈夫だろうし、私も日本で仕事するし



「レナさんをよろしくお願いします」



お姉さんは私の後ろに控えていた八代と桑原に視線を向け深々とお辞儀をする



お姉さんも私と一緒に行きたかったんだろうか...



「お任せください」


と桑原



八代は恭しくお辞儀をする





そうして、私は飛行機に乗り、日本へと旅立った




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