その夜は、星が綺麗だった
「そういいながらも、お前だって、仕事を持ち帰っているんだろう?」


ニヤッと不敵な笑みを向ける父


「そうですが、それとこれとは違いますって。ご自分の仕事はご自分でなさってくださいね」



私も父と同じような笑みを向ける



「ふっ。はっきりとモノを言うようになったなお前も。まあいい。乗るぞ」



外に出るとすぐそこにおおきめの車があった


父のボディーガードさんと、運転手さんが外で待っていてくれていた


ずっと外で待たせてたなら申し訳ないなぁ...




「おかえりなさい」



運転手さんが言う



いつぶりだろうか

日本にいたとき何度も私たちの運転をしてくれていた



「ただいま」



それだけ言って、八代が開けてくれたドアから車の中へと入る









曇りない夜

月と星が輝いていた


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