その夜は、星が綺麗だった
「金はいいから、その代わり、今度、5人で勉強しねーか」


絶対いや



「お金は返します、勉強はしません」


最初からこのつもりで一緒にいたのね…


「あっそ」


そう言って、手に持ってたレシートを


グジャっとしてゴミ箱に捨てた



「あっ!」



そのゴミ箱は地下に続いていて、1度捨てたら、もう取り戻しできない、というか、出来るけど、めんどくさい事になる



「金はいいから」



「良くない」



冷静に思い出し


計算する






私が買ったものの値段、それから消費税が込か込でなかったか、何割引だったか…


私が買った分のお金は2002円

「2002円ね」

そう言ってお金を返す

絶対に間違っていない





「...なんでわかんだよ」



ほら、ね

間違ってない


< 22 / 288 >

この作品をシェア

pagetop