その夜は、星が綺麗だった
というか、


「離して」


さっきっからずっと抱きしめたまま



「えー、どーしよっかなー」



そんな彼の言葉はさっきの弱々しかったのとは違い、悪戯な笑みを浮かべて、抱き締めたまま私と彼の間をすこしあける


私たちの視線が混じり合う


「もー何言ってんのよ。こんな所誰かに見られたらまずいから、離して」


「ちぇ、わかったよ」


口をとがらせて言う彼が少し可愛いと思ってしまう



っておいおい、さっきの弱々しかったのはどこにいった??

演技とか??















「あの手紙の内容、本気だからな」










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