その夜は、星が綺麗だった
私をどうしたいのよ



「……あの時…あの夜会で私があなたにサヨナラを告げた時!あなたは掴もうとすらしなかったくせに!何が『離さねーから』よっ!」




意味わからなくなってきた



なんで、





なんで私はこんなにも腹が立っているのだろうか。





「そうだな…あの時、俺はお前を強引に引き留めようと、腕を掴もうとしなかった。俺が掴んだら、離さなかったら、お前を困らせていた。俺はお前の、レナの足枷になるのは嫌だったんだ」





儚く


消えていきそうな声で話すアキトくん




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