その夜は、星が綺麗だった
「い、イヤだ...言いたくない」


『離してほしくなかった』
『追いかけて欲しかった』


何て言えない



「レナ......」


さっきより抱きしめる腕が強くなる


心臓がバクバクなる



さっきから鼓動が早い






『好き』とか、アキトくんが言うから


なんか変に意識してしまう




「アキトくんのことなんか『好き』じゃないもん」




「......それって、好きって言ってるのも同然なんだけどなー」




「まあ、いいかっ」といって私から離れていった


もう涙は止まったみたいだが少し瞼が重く感じた









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