その夜は、星が綺麗だった
「レナ...お父さんのこと.......その、大丈夫...?」


アカリが私から離れて気まずそうに言う


「ずっと、ずっと、悲しかった。でも、私は一人じゃなかったの。お母さんがいる。執事やメイド、それにアメリカでの友人。そして、アカリ、春ちゃん、春斗くん、アサヒくん、そして...」



私は春斗くんとアサヒくんの後ろに



離れたところにいるアイツを見る






「...アキトくんもいる。私は一人じゃないんだって」




「レナちゃん....頑張ったね...強く、綺麗になったね...」




春ちゃんの瞳には涙がたまっていた







ありがとう


みんな





「すこしいいかな....アイツと話したいことがあるんだ...」





四人は分かってくれたみたい


アカリは「やっとか」って言ってたけど


前から疑っていたみたいだ




私最近気づいたのになぁ




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