その夜は、星が綺麗だった
「......お父さん、久しぶり」


お母さんはもう目をつむっている


私はお花を飾り、手を合わせる







お父さん



見てくれていますか?






期待に応えれているでしょうか?









...やっぱり寂しいものは寂しいよ









あの約束の意味、お母さんから聞きました




私のため



お父さんは自分の命の時間がもうないと知っていてあのような約束をしたんですね




私が孤独にならないように



誰かに支えてもらえれるように







全部全部私のためだったんだね




ありがとう

本当に




大好きです








お兄ちゃんと仲良くしてね?














お父さん、また来ますね












「帰りましょうか、お母さん」



「ええ、そうね。…ホシ」







< 268 / 288 >

この作品をシェア

pagetop