その夜は、星が綺麗だった
「.......あの高校に入学させて正解だった。心を開ける相手との出会いがあったようだな」



出会い...

あったと言えばあった


天気予報が的確な美人受付お姉さん


いつもほわわんっとしている美少女


その双子の兄であり紳士的な美男子


みんなのお姉さん的存在の美人さん


口数は少ないけど、まだまだ子供だけど、いつも私のことを見ててくれた
一度、突き放してしまったけど、それでも側にいて優しさをくれた彼



そして、


よくスキンシップをしてくるアイツ
お兄ちゃんと同じぬくもりをくれたアイツ
人一倍責任感が強くて、一人で抱え込んでしまうアイツ




ああ
私は幸せすぎたんだ




「ええ...ありましたね」


お兄ちゃんが私を一人にしないようにと、彼らに出会わせてくれたのかもしれない



「後悔はないかい」



..........



あの事故で私が誓ったこと


『お兄ちゃんにふさわしい私になる』


だから


だから



「後悔なんてありません」



これが私の覚悟



お兄ちゃんたちを失ってしまった時

私の中の感情のキャンパスも失ってしまった

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