暴走族の姫〜SECOND〜
そう返事すると、珠兎が険しい顔をしてこちらを向いた。















珠兎「定期検診は、一番最近でいつ行った?」















聖「え"っ、えーと、半年前?」















嘘はつけないので、本当のことを言うと珠兎は溜息をついて何処かに電話をし始めた。














珠兎「あぁ、明日だ。すまないな。頼む。」















通話が終わり、こちらを向いた珠兎の顔はとても恐かった。















珠兎「明日、10:00に愛堂総合病院に行くぞ。」















コンコンコン









陽「お粥持ってきたぞ〜。」



     











部屋中にいい匂いが広がった。













聖「わぁ〜!すごぃ」













卵粥は私の好きな食べ物の一つだ。














珠兎「ゆっくり食べろ。」














その言葉に生返事をしながら、一口口にする。













聖「おいしい。ぅう、グスッ、おいじぃ〜。グスッ」













急に泣き出した私に、お兄ちゃんはオロオロしていていたか、気づくとわたしはお兄ちゃんの腕の中にいた。
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