暴走族の姫〜SECOND〜
陽side


発作を起こした聖は、疲れたようで腕の中で眠ってしまった。 












その顔はまだ青白く、余計に頬の傷が目立っていた。












取り敢えず、一階の寝室に寝かせて俺は珠兎に電話をかけた。







プルルルルルルルルル











 
「はい…。お仕事でしたらFAXで内容をお送りください。」













「陽だけど。」


  










「陽か。どうした?珍しいな。」













こういう時、珠兎の存在は有り難い。













俺は父親には絶対に連絡を取らない。













「聖が重めの発作を起こしたんだ。点滴をお願いしたい。」













すると、すぐに了承の声が聞こえて今から来るそうだ。













珠兎が来るまで俺は家事をする事にした。













しかし、食洗機に入っているはずの食器がなく、棚を見れば食器は埃を被っていた。













「まさか、あいつこの1ヶ月ろくに食べてなかったんじゃないか?しかも、親父も帰ってきてない?」













ピンポーン

     








陽「はい。」



珠兎「俺だ。」



陽「珠兎?上がって。」

















珠兎は、家に上がってすぐに聖の治療をしてくれた。
















陽「どうだった?」
















俺はベットで眠る聖の青白い顔をみた。
















「お察しの通りあまり、よくはないな。点滴をしているから幾分かはマシになるとは思うが。」


 
  












目を冷ましたら聖の体重を測りたいと言うことなので今日は俺と珠兎は家に泊まることになった。



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