暴走族の姫〜SECOND〜
帰ってこい。
珠兎side


プルルルルルルルルル




優喜「はい。」
















俺は用意された部屋に入ると真っ先に優喜に電話をした。















珠兎「俺だ。忙しいときにすまないな。」
















少し皮肉を込め"忙しい"を強調した。
















優喜「家で何かありましたか?」
















流石に心当たりはあったようで、優喜は溜息を交えながら静かに俺の話を聞いていた。
















優喜「今までの経緯をまとめると、聖がストレスで重度の発作にあまり体の状態が良くないと。陽の方は俺を毛嫌いしてる訳ですね…。」
















優喜は、全てわかっていたように言った。
















珠兎「取り敢えず、家に戻ってきたらどうだ?」














  

優喜「…。わかりました。明日、夜に帰ります。それまで二人の事をよろしくお願いします。では。」



 











やはり、優喜は二人の事を父親として愛しているのだと俺は思った。















そして、不器用な優喜を支える悠の存在がいないというのがこの状態を招いてるのだとも思った。














目覚めてくれ。悠。みんなまってるぞ。













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