暴走族の姫〜SECOND〜
聖side


チュンチュンチュンチュン





「んぅ…、?」
















(あれ?私、昨日?そっか、心臓の発作でそのまま気を失ったのか。)















そのまま昨日の事を思い出していると、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。






コンコンコン







聖「はーぁい、どうぞ?」
















すると、そこには珠兎の姿とその後ろに兄の姿があった。













珠兎「よかった、起きたのか。陽、ほら。」













珠兎がお兄ちゃんの腕を掴んで自らの前に差し出す。













陽「聖。昨日はごめん。」














お兄ちゃんは、ただ不器用なだけ。本当は優しい人。













聖「うん。私もごめんなさい。お兄ちゃん優しいから心配するでしょ?もっと過保護になっちゃうし、だから言いたくなかった。」














それから、お兄ちゃんには「俺は過保護じゃねぇよ」と小突かれたのだった。














いつも、喧嘩したあとはこんな感じで仲直りする。












珠兎「次は聖。お前の診察だ。陽はお粥持ってきてくれ。」













珠兎は聴診器を私の胸に当てながら問診も同時に始めた。














珠兎「この頃、心臓あたりや肩が痛くなることはなかったか?」















いくつか心に当たることがある。














休み時間話していると動悸がしたり心臓が痛くなったり、何かものを持つときに肩が痛くなったりしていた。















聖「うん、ある。」





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