[完]君からの愛を
椎名くんという人


ああ、いつぶりだろう



こうして椎名くんを待つのは。



本当に来てくれるか分からない。



でも、来てくれたら私は_______________



ガタッ



教室のドアが動いた音がして、心臓は最高潮に達してる



そして、



「しいなくっ…!」


振り返ると



「俺は椎名じゃないんだけどなぁ」



傷ついた顔をした、柊仁くんがいた。



「ど、どうして」



「見つけたから」



「あ、…」



「誰か待ってた?」



それ対して、素直に椎名くんを待ってたと言えない。


言葉が出てこないのを見て、柊仁くんは



「また、椎名?」



また傷ついた顔をして言った。


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