[完]君からの愛を
そして、事件は起きた。
部活を引退した俺は、自宅に帰った。
仕事で父親がもう、半年家を空けていた時だった。
「ただいまー」
「おかえり」
何だか、どこか不気味な母親の笑顔だったことは覚えてる。
いつも通り夕飯を食べて、風呂に入った。
そして、
寝る前に暖かい飲み物を飲む習慣のあった俺に、母親はココアを渡した。
何も疑うことなく。
それを飲んだ
__________俺は、意識が薄れていく中、ただ不気味な笑みの母親は俺を見下ろしていた。