[完]君からの愛を


そして、それに追い打ちをかけるように、また事件が起きた。



それは、それから1ヶ月後くらいだった。



「悠哉くんは、どうして柊仁と仲いいの?」



皆本珠鈴(ミナモトジュリ)



当時の柊仁の彼女。



「なんで?」



だから、甘く見てた。



「私ね、悠哉くんのこと狙ってたんだァ」



そう言って、座っていた俺に無理やりキスをしようとして、



「何やってんだよ」



俺はそいつの肩を掴んで止めた。



それを、柊仁は見ていた。



「…っしゅ、柊仁…」



けど、柊仁は



「悠哉。なんで」


誤解をしていた。



「柊仁っ…!…っ、ゆ、悠哉くんが無理矢理っ…」



そして、1人の友人を失った。



________女も友人も、誰一人信じられなくなった。



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