[完]君からの愛を
戻って来たお母さんの手には、アルバムが握られていた。
「柊仁くん。もしかしたら、あの柊仁くんかもしれないわ」
パラパラとめくると、
そこには、あの夢の男の子がいた。
「この時は後藤じゃないけれど…」
「え?」
「柊仁くん、この頃はまだ家族仲良かったから…」
柊仁くんって子の、写真ない?
そう言われて、海に行った時の写真を見せた。
「やっぱりそうよ。面影あるもの。お父さんとお母さん半分ずつの顔をしているわ」
「ねぇ、私柊仁くんとどういう…?」
「そっか、再開してたのね。あなたと柊仁くんはね…」
________「幼なじみで、大きくなったら結婚しようねって約束していたのよ」