[完]君からの愛を
病室と言っても、そこは集中治療室で、たくさんの管に繋がれた柊仁くんが寝ていた。
「…っ!」
泣かない。泣いたらダメだよ。
でも、服の下に見えた柊仁くんの腕は、細くなっていた。
「…今日が峠かと……」
お医者さんがそう言って出て行った。
「……っしゅ、柊仁くんっ!!」
ごめんなさい
「…っうっ、しゅ、しゅうくんっ!!」
小さい頃を忘れていて
「目を開けてよっ…!!」
ごめんなさい
「思い出したんだよっ!?っ、ねぇっ、、しゅうくっ…「ーっ〜?」
そこで、掠れた声が聞こえた。