[完]君からの愛を


顔を上げると、ぼやける視界の先に、柊仁くんがこちらを見ていた。


「しゅ、柊仁くんっ」


「……りか、、ちゃん?…」


「しゅ、しゅうくん」


私がそう呼ぶと、


「…やっ、と、、思い出して…くれたんだっ、」


そう言って力なく笑った。



「忘れていてごめんねっ…わたしっ」



「莉果ちゃん……おれっ、あのときからっ、ず、っと、大好きだったんっ…だ」



苦しそうに、途切れ途切れだけど、柊仁くん…しゅうくんはそう言った。



「…っ」


何も言えない。


あの時のように、「椎名くんが好きなの」って。



「椎名は、良い奴だ…」


「…え……?」


「付き合えた……んだ、よな、?」



2人で来たから…?それとも…


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