恋の神様に受験合格祈願をしたら?
自己紹介タイムに続き、質問タイム。
司会進行を担当している西宮先輩ことケイ先輩(本人が「ケイと呼んでくれて」とおっしゃっていたので)が、次々に人を当てていく。
「お次はこの人だ! 悔しいが、我が生徒会で1番のモテ男。顔がいいだけで、性格は愛想がつかえるヒロレベルに歪んでる菅野大志、ポジションは副会長。コイツに質問がある人は挙手!」
ケイ先輩が手をあげた。
それに、合わせて私以外のほぼ全員が手をあげた。
ハルちゃんやリカちゃんはともかく、なんで会長たちまであげるんですか?
「では、最初はキミの質問だ。谷地里佳子ちゃん、行ってもみよう」
司会進行中はフルネーム呼びが当たり前なのか、ノリノリのケイ先輩に指されたリカちゃんが立ちあがった。
「副会長、全然私の好みじゃありませんが質問です。恋人はいますか? いた場合は詳しく教えてください。いなかったら、好みなど詳しく教えてください。あと、過去の女性遍歴もお願いします」
リカちゃんは言い終ると、役目を果たしたとばかりに座った。
「過去の女性遍歴って……」
ヒロ先輩(自己紹介で「ヒロでいい」とおっしゃっていたので)と、マモル先輩(自己紹介で「俺はマモルでいいです」と言ってたので)が、口に手をあて震えている。
「なしだよな」
キッパリハッキリと答えたのは、なぜか会長。
思わず、私とハルちゃんとリカちゃんは顔を見合わせてしまった。
あれだけカッコイイ菅野さんが今まで1人だったなんて、絶対に嘘!
ありえない!!
私は目を丸くした。
一方、ハルちゃんとリカちゃんはニタニタしながら私を見る。
うううううっ。
そりゃあ、菅野さんはカッコイイと思うよ。
思うけど、菅野さんみたいな完璧な人の好みは絶対に私じゃないし、私にとって菅野さんは高値の花。
こうして、毎日お話できること自体が夢のよう。
「あんなにモテるのに、今までフリーってありえないです。もしかして、副会長って欠陥品なんですか?」
ハルちゃんの飛んでもない発言で、場が一瞬静まり返った。
けど、すぐに私たち新メンバーと菅野さん以外の全員が大爆笑。
ヒロさんが床に崩れ、ケイさんはバンバンイスを叩いている。
仁美先輩は(なぜか、すでにハルちゃんとリカちゃんが「仁美先輩」と呼んでいたので、あわせました)両手で顔を覆って小刻みに震えている。
そして、会長は豪快に声をだして、マモル先輩は両手でお腹を押さえて上体を折り曲げている。
菅野さんは飽きた様子で笑い続ける仲間を邪魔そうに見ていた。
「凄いな見崎さん。まさにその通り、色々と超がつくほどの欠陥品。昔はすぐに欠陥品とわかったんだけど、今は外装がしっかりしててね。教師もみんな騙されてるんだ」
会長が愉快そうに菅野さんの背中をバシバシ叩いた。
「クソッ! 痛いってバカ力」
菅野さんが身をよじり、立ち上がって逃げた。
「あと、好みがな……」
会長は言いよどむと私を見た。
私はなぜ見られているのかわからず、首を傾げた。
司会進行を担当している西宮先輩ことケイ先輩(本人が「ケイと呼んでくれて」とおっしゃっていたので)が、次々に人を当てていく。
「お次はこの人だ! 悔しいが、我が生徒会で1番のモテ男。顔がいいだけで、性格は愛想がつかえるヒロレベルに歪んでる菅野大志、ポジションは副会長。コイツに質問がある人は挙手!」
ケイ先輩が手をあげた。
それに、合わせて私以外のほぼ全員が手をあげた。
ハルちゃんやリカちゃんはともかく、なんで会長たちまであげるんですか?
「では、最初はキミの質問だ。谷地里佳子ちゃん、行ってもみよう」
司会進行中はフルネーム呼びが当たり前なのか、ノリノリのケイ先輩に指されたリカちゃんが立ちあがった。
「副会長、全然私の好みじゃありませんが質問です。恋人はいますか? いた場合は詳しく教えてください。いなかったら、好みなど詳しく教えてください。あと、過去の女性遍歴もお願いします」
リカちゃんは言い終ると、役目を果たしたとばかりに座った。
「過去の女性遍歴って……」
ヒロ先輩(自己紹介で「ヒロでいい」とおっしゃっていたので)と、マモル先輩(自己紹介で「俺はマモルでいいです」と言ってたので)が、口に手をあて震えている。
「なしだよな」
キッパリハッキリと答えたのは、なぜか会長。
思わず、私とハルちゃんとリカちゃんは顔を見合わせてしまった。
あれだけカッコイイ菅野さんが今まで1人だったなんて、絶対に嘘!
ありえない!!
私は目を丸くした。
一方、ハルちゃんとリカちゃんはニタニタしながら私を見る。
うううううっ。
そりゃあ、菅野さんはカッコイイと思うよ。
思うけど、菅野さんみたいな完璧な人の好みは絶対に私じゃないし、私にとって菅野さんは高値の花。
こうして、毎日お話できること自体が夢のよう。
「あんなにモテるのに、今までフリーってありえないです。もしかして、副会長って欠陥品なんですか?」
ハルちゃんの飛んでもない発言で、場が一瞬静まり返った。
けど、すぐに私たち新メンバーと菅野さん以外の全員が大爆笑。
ヒロさんが床に崩れ、ケイさんはバンバンイスを叩いている。
仁美先輩は(なぜか、すでにハルちゃんとリカちゃんが「仁美先輩」と呼んでいたので、あわせました)両手で顔を覆って小刻みに震えている。
そして、会長は豪快に声をだして、マモル先輩は両手でお腹を押さえて上体を折り曲げている。
菅野さんは飽きた様子で笑い続ける仲間を邪魔そうに見ていた。
「凄いな見崎さん。まさにその通り、色々と超がつくほどの欠陥品。昔はすぐに欠陥品とわかったんだけど、今は外装がしっかりしててね。教師もみんな騙されてるんだ」
会長が愉快そうに菅野さんの背中をバシバシ叩いた。
「クソッ! 痛いってバカ力」
菅野さんが身をよじり、立ち上がって逃げた。
「あと、好みがな……」
会長は言いよどむと私を見た。
私はなぜ見られているのかわからず、首を傾げた。