永遠に愛を貴方に捧げて
「休憩の時間?お肉食べる?」
「まぁ、そんなところです。少し気になったので」
「気になったって...あ、鼠のことね」
「鼠ならもう捕まってますので大丈夫です。私が気になったのは姫のことです」
「私のこと?心配しなくてもちゃんと逃げ出さないで頑張ったわよ」
「そう、ですか」
「でもウィルがいないと退屈だわ。今度は警備じゃなくて、参加してね」
「かしこまりました」
今度は嬉しそうに笑ってウィルが言う。
その表情に思わず見惚れる。
その時、2人のもとに騎士がやってきた。
深刻な顔で二人に耳打ちする。
「…どうやら、私の出番みたいだわ」
「姫の手を煩わせてしまい申し訳ありません」
「別にどうってことないわ。役に立てれば本望よ。それにここは退屈だもの」
「ご案内します」
「ありがとう」
向かう前に周りを見渡すとお兄様と目が合い、お互いに頷く。
そして、ウィルと共にその場を後にした。