永遠に愛を貴方に捧げて

まずはリリィの専属のデザイナーとドレスのデザインを決める。

「何色にしようかしら」

普通は王族であるリリィとドレスが被らないようにと令嬢たちは考えるがアリアに限ってはわざと同じ色のドレスを着てきそうだ。

リリィもアリアも淡い色よりはっきりした色が似合う。

被る可能性がない色といえば、

「紫にしようかしら?」

紫は代々王族が持つ瞳の色だ。
流石にアリアが紫のドレスを選ぶことはないだろう。

それにお兄様にエスコートを頼むからちょうどいい色だ。

「紫ですねぇ?そうですねぇ、リリィ姫様のスタイルですとこちらとかこちらですかねぇ」

スラスラとスケッチブックにデザインを書いていく。

「どっちも肩はだすのね」

「出すところは出しとかないともったいないですからねぇ」

ちなみに胸の部分はしっかりと隠れている。
私の胸は出すとこないものね‥。

「あとはスカートをあまり膨らませないでウエストの部分を高くしてスタイルの良さを目立たせますかねぇ」
「そうね、レースとかよりも大人っぽい方が好きだし。あとはおまかせで頼むわ」
「了解ですぅ。じゃあ採寸しますねぇ」
「どうぞ」


相変わらず独特な口癖だわ、そう思いながら黙って採寸してもらう。
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