俺が必ず守るから


高校を卒業してからは専門学生、大学生、社会人と3人バラバラでなかなか会える時間はなかった。
まあ郁美と松橋くんは2年前くらいから同棲をはじめてたみたいだけれど。

3人で会うと話すことは決まって高校のこと、海斗のことだった。


――――海斗には、会っていない。


いまもあの病院にいるのか、それさえも何も知らなかった。


それでもわたしは忘れることなんてできなかった。


専門時代合コンとかに誘われていったりもしたし、告白してきた人だっていた。

嬉しいは嬉しいのに、なにか違くて。



結局わたしはこれから一生海斗以上に好きになれる人なんてできないんだと思う。


< 122 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop