俺が必ず守るから


そう思っていたらノックの音がして親父と女の子が入ってきた。

驚いた。

それは女の子がいたからなのもあるけれど、なにより女の子の目が強い目をしていたから。


さっき助けてあげたときはいまにも泣きそうで、足も震えていて。


それなのに今はそんなの一切感じられなくて。

泣いてもいいのに。俺はそう思った。


でも俺と話してる間はそんな素振りをみせなくて。


だからかもしれない。好きといってしまったのは。


その子がわたしも海斗くんのこと好きだよといってくれたとき、俺とは違うってわかってたのに嬉しくて。


< 144 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop