俺が必ず守るから
そう思っていたらノックの音がして親父と女の子が入ってきた。
驚いた。
それは女の子がいたからなのもあるけれど、なにより女の子の目が強い目をしていたから。
さっき助けてあげたときはいまにも泣きそうで、足も震えていて。
それなのに今はそんなの一切感じられなくて。
泣いてもいいのに。俺はそう思った。
でも俺と話してる間はそんな素振りをみせなくて。
だからかもしれない。好きといってしまったのは。
その子がわたしも海斗くんのこと好きだよといってくれたとき、俺とは違うってわかってたのに嬉しくて。