俺が必ず守るから


それなのにあの日から女の子は姿をみせなかった。

寺内美樹

親父からきいて名前だけ知れたけれど、それ以外は何も知らない。


お見舞いにくるって約束したのに。夏祭りも一緒にいこうって。



退院してからも美樹がいっていたたくさんの花火がみれる場所を探して一日中歩き回った。

親父にはやめろっていわれたけど、無理しないようにするからといって絶対走らないことを条件に探し続けた。


そして、夏祭りがはじまる少し前やっとみつけたんだ。


夏祭りの会場から少し離れてるけど、人の通りも少なくて、誰にも邪魔されなさそうな場所を。


< 146 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop