俺が必ず守るから
手術は何時間にも及んだ。
目が覚めた俺は泣いた。
生きてる。そう実感したんだ。
これからつらいことはまだまだある。
薬を飲まないといけないし、合併症の危険だってある。
油断はできない。
それにほぼベッドにいた俺は体力もだいぶ落ちていたので前の生活に戻るのに時間がかかりそうだ。
でもそんなの苦でもなんでもなかった。
俺にはもう怖いものなんてなにもない。
今こうして生きてることが奇跡だから。