俺が必ず守るから
あと10分くらいで家につくというところで
「おーい」
と後ろから声がした気がした。
気がしたというのは音楽を聴いていてちゃんと聞えないから。
それにこの道は驚くほど人通りが少ない。
高校のほうはまだ栄えているけどこっちほうまでくるとまわりは田んぼ道だし、あんまり家もない。
「おーい、そこの〇〇高校の制服きてる女子―!!」
もう一度声がした。
今度はわりと鮮明に聞こえた。すぐ近くまできているらしい。
〇〇高校って・・・わたしだ。