俺が必ず守るから
本当はこんなこというつもりじゃなかった。
ただ前みたいに普通に話せるようになればそれでよかったのに。
海斗が謝るから。
なにか言い返してほしかったのに。違うっていってほしかったのに。
これじゃ全部肯定してるのと同じだ。
海斗はなにか知っているのに、教えてくれない。
「もういい」
わたしは屋上から逃げた。
海斗とこれ以上話してると海斗を傷つけてしまいそうで。
いいたくないこともいってしまいそうで。
だからわたしがいなくなったあと海斗が泣いてたことなんて考えもしなかった。