俺が必ず守るから


もしかして、痴漢?

バスの中はクーラーがんがんなはずなのに、わたしは冷や汗が止まらなくて、どうしたらいいかわからなくて、叫びたいのに叫べなくて。

次の停留所につくときにわたしは腕をひっぱられた。


連れていかれるんだ。


そう思ったときにわたしは全部思い出した。


過去のことを。


―――海斗のことも。

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