俺が必ず守るから
「今回なにがあったのかはわからない。けど、海斗はきっと君といると無茶をすると思うんだ。親としては海斗には長生きしてほしい」
「わかりました」
なにもいえるわけなんてなかった。
わたしにだって海斗には長生きしてほしい。
これからもう会えなくなると思うとつらいけれど、それでも、海斗が死んでしまうほうがもっと嫌だから。
「本当にすまない。こんなことを頼んでしまって」
「いえ、こちらこそすいませんでした。失礼します」
泣かないように必死に笑顔を繕っていたけど、院長室をでた瞬間涙がとまらなかった。