俺が必ず守るから
わたしは男の子のことが心配で。でも、名前もなにも知らないのでどうすることもできなかった。
「すいません、先ほど運ばれた小学5.6年生くらいの男の子の付き添いできたんですけど、病室って教えてもらえたりしますか?」
わたしの様子をみてか、付き添いをしてくれた人がかわりに受付に聞いてくれたけど、家族の方以外はと拒否された。
「ごめんね、役に立てなくて。あなたはおうちどこ?送ってあげるよ」
「いやだ、わたしあの子のところにいく!」
「でも、だめなんだって。ごめんね」
「息子を助けてくれた方ですか?」
そのとき後ろから声がして振り向くと白衣をきたおじさんがたっていた。