俺が必ず守るから


「どうしよう、海斗が死んじゃったら」


「そんなこと考えちゃだめ、口にしちゃだめだよ美樹。美樹が信じてあげなくてどうするの?」


「ごめん。うん、わかってる。でももう会わない。会えない。」


「ごめんね、わたしも。もう今日は寝よう」


「郁美。話し、聞いてくれてありがと。家まできてくれてありがと」


「いいよ、友達でしょ?」


「うん、ありがと。おやすみ」


「おやすみ」


そういって電気を消しても寝れなかった。

たぶん郁美も寝てなかった思う。



でもそれでもお互い話すことはなかった。


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