俺が必ず守るから


「最近がんばってるわね」


「うん、わたしも誰かを助けてあげられる人になりたいから」


「美樹はすごいね」


お母さんはあの日以来わたしをすごく心配してくれた。


多分すべてをわかっているんだと思う。


それでも深く聞いてくることはなくて、ただ見守ってくれた。



わたしはあれからバスには乗っていない。まだ勇気が出ない。

でもいつかは乗れるようになりたい。


―――弱い自分にはなりたくないから。

< 80 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop