オジサンに恋しちゃダメですか
もしかして、四宮君があんな事言わなかったら、二人っきりで飲みに行けたかもしれない。

そう思うと、ドキドキが止まらなかった。

私、変なの。

相手は、課長なのに。

15歳も年上の人なのに。

私の事なんて、ただの部下だとしか思ってないのに。


私……課長と、もっと一緒にいたいって、思ってる。



そして私達は、段ボールを片付けてから、みんなでお店に行く事になった。

「もしかして俺、余計な事言った?」

四宮君が、私にこそっと呟いた。

「ううん。みんないる方が、楽しいし。」

四宮君は、じっと私を見る。

「なに?」

「何でもない。」

なんだか、今日の四宮君は、捕まえにくいな。


「ほら、おまえら行くぞ。」

先輩に声を掛けられ、私と四宮君も、グループに合流。
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