オジサンに恋しちゃダメですか
そう言って課長は、私の頬をつまんで伸ばした。

「ほら、笑え。」

「いふぁいです。かひょー。」

「ふははは!」

私は、つままれた頬を手で押さえた。

人の頬をつまんでおいて、笑うなんて、どんな神経なんだ。


「あーあ。久々に笑った。」

私は目をパチクリさせた。

「えっ……久しぶりに、告白されたの間違いでは?」

「俺、そんなにモテないって。」

なぜかその時、胸がキュンとして、両手で胸を押さえた。

ああ、やっぱり。

課長の事、好きだな。

ずっと、課長の側にいられたら……


すると、課長がふいに、私の方を向いた。

「瀬田……」

「はい。」

返事をしたら、少しずつ課長の顔が、近づいて来た。


こ、こ、これは、キス!?

急に!?

どうしよう、心の準備ができてない!
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