オジサンに恋しちゃダメですか
とりあえず、目を瞑らないと!

ぎゅっと目を瞑ったら、いつまで経っても、唇が来ない。

課長、いつでもカモンですよ。

早く、来て。


そーっと目を開けたら、課長は私を間近で、見つめていた。

わわわ!何事?

慌てて、顔を引いた。


「だから、まだ子供なんだ。」

「えっ……」

課長は、スッと立ち上がった。

「おまえはまだ、ピュアなんだって。」

「ぴゅ、ぴゅあ?」

えっ……何それ。


「……私、処女じゃないですよ。」

「俺がいつ、そんな事言った?」


どうやら、違うらしい。

何がなんだか分からなくて、唇を尖らせた。


「おまえはまだ、ドキドキワクワクの恋愛を、楽しめるはずだ。だから、俺よりもそう言う奴を選べ。」

「課長?」

「ほら、立て。」

立ち上がると、課長はタクシーを呼んでくれた。
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