オジサンに恋しちゃダメですか
そんな努力の甲斐があって、資料はプレゼンの前日に仕上がった。

「よし。いいぞ、瀬田。」

「はい。」

勿論あの残業の翌日、課長に目を通して頂いた結果、赤修正が多くて、ビビったけれど。

何とか、間に合ってよかった。


「これ、明日の会議資料と一緒に、いれておいてくれ。」

「はい。」

私は忘れないように、会議資料が置いてある、テーブルの上にファイルに挟んで入れておいた。


その時だった。

四宮君が、私の名前を呼んだ。

「瀬田ちゃん、俺のプレゼン資料も、お願いできる?」

「はい?」

慌てて四宮君の所へ行くと、彼はなぜか急いでいた。

「俺、急に客対応に、行かなきゃならなくて。あと一枚、パワーポイントで作って欲しい資料があるんだけど。瀬田ちゃん、お願いできるかな。」
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