最低な君は、今日も「大嫌い」を口にする
桃ののど飴3
次の日。
私は一睡も出来ず朝を迎えた。
市ノ瀬君のあの目が頭から離れなくて。
今日からどんな嫌がらせが待っているのかと思うと、
ぞっとする。
殺されるかもしれない。
私に"友達"と呼べる人が居たのがそんなに気に入らなかったのだろうか。
なんであんなに怒っていたのか全く分からない。
だからこそ、これから何をされるか予想がつかないのだ。
重い足取りで学校へと向かう。
「行きたくない…行きたくない…」
思わず呟いてしまうくらいには学校へ行きたくない。
校門まで辿り着いてしまった。
ここまで来たらもうあとには引けない。
深呼吸して、一歩踏み出した。