最低な君は、今日も「大嫌い」を口にする


そろりと教室のドアを開ける。

何か飛んでくるかと警戒していたけどそんなことはなく。
拍子抜けして席へ着いて、机を隅々まで観察する。
落書きもなし、中にゴミが詰め込まれていることもない。
ちなみに上履きも下駄箱にきちんと入っていた。


そして何事も無く、1日が始まった。

本当に拍子抜けするくらい、何事も無く。

逆に怪しいくらいに、平和な1日の始まりだった。


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