最低な君は、今日も「大嫌い」を口にする
「…いやー、まじびびった。
急にどたーって倒れるんだもん田宮さん」
「ご迷惑をおかけしました…。」
平謝りの私に、千藤君はうむ、なんて言って神妙な顔で頷く。
あれから私は3日学校を休んだのち、やっと全快。
晴れて登校できるまで回復した。
いや、別に特別行きたいわけではない学校だけど。
まだ少しふらつく身体で登校すると、私の顔を見るなり飛びついてきたのは千藤君で。
「大丈夫か?!もううごけんの?!熱は?!?」
「…熱あったら学校こないよ」
「ああ、そうか!ご飯は食べれるようになったか?」
質問の嵐に思わず苦笑いする。
よっぽど心配をかけてしまったらしい。
「ほんとにもう大丈夫だから、
ありがとうね千藤君」
そう言って笑った私を見て、やっとほっとしたような顔をした。