最低な君は、今日も「大嫌い」を口にする


茜色に染まった空を見て、ああ今日も"私"は"私"でしかいられなかったなあと思う。
いつかこんな毎日が変わる時が来るのだろうか。

期待していないと言ったら嘘になる。
だけどこのままでは確実に私の毎日は変わらない。

どうしたらいい?

もう逃げてしまおうか。


……そんなことする勇気もないのに。


「…帰ろ」

ぽつりと呟いて、下駄箱へと向かった。



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