クールなアイドルの熱烈アプローチ
「まだあります……少し違ったデザインだけど、さっき私の手帳を盗った後すぐこれをゴミ箱に捨ててますよね?
これも私の……しかもスキャンダルの前に控室で無くした手帳です!」
スクリーンには大堂が陽菜の一番最初の手帳を捨てている写真も写しだされたが、落ち着きを取り戻していた大堂は余裕の表情だった。
「あれも俺のなんだよねー。
陽菜ちゃんが盗った手帳が戻ってきたから、もう一冊は要らなくなってね。
似たようなデザインって言ってもこんなデザイン、どこにでも売ってて誰でも持って……」
「残念ながら、そのデザインはまだどこにも売ってないんですよ」
大堂の言葉を遮り堀原が数枚の書類を持って陽菜の隣まで歩き、止まった。
大堂に向けて見せた書類には【秋村陽菜プロデュース、チョコレートバニラアイス手帳】と書かれていた。
「プロデュース……チョコレートバニラアイス手帳……?」
「この手帳はある雑誌のクラフト企画で私が作った、私だけのオリジナル手帳です」
「雑誌に載ってから、可愛いやら、自分も同じのが欲しいやらの声が殺到したようで……商品化になる予定ですが、現在まだ企画段階で試作品もありません。
発売は早くても来年度になるかと」
「どこにでも売ってなければ、誰でも持ってるはずがないんです。
私が大好きな、とあるコンビニの限定アイスをモチーフにしたパリパリトロ~リチョコレートバニラアイス手帳は!!」
長ったらしい名前を言い切ったことに満足する陽菜に大堂は唇を噛むと、まだ言い逃れようと口を開く。
これも私の……しかもスキャンダルの前に控室で無くした手帳です!」
スクリーンには大堂が陽菜の一番最初の手帳を捨てている写真も写しだされたが、落ち着きを取り戻していた大堂は余裕の表情だった。
「あれも俺のなんだよねー。
陽菜ちゃんが盗った手帳が戻ってきたから、もう一冊は要らなくなってね。
似たようなデザインって言ってもこんなデザイン、どこにでも売ってて誰でも持って……」
「残念ながら、そのデザインはまだどこにも売ってないんですよ」
大堂の言葉を遮り堀原が数枚の書類を持って陽菜の隣まで歩き、止まった。
大堂に向けて見せた書類には【秋村陽菜プロデュース、チョコレートバニラアイス手帳】と書かれていた。
「プロデュース……チョコレートバニラアイス手帳……?」
「この手帳はある雑誌のクラフト企画で私が作った、私だけのオリジナル手帳です」
「雑誌に載ってから、可愛いやら、自分も同じのが欲しいやらの声が殺到したようで……商品化になる予定ですが、現在まだ企画段階で試作品もありません。
発売は早くても来年度になるかと」
「どこにでも売ってなければ、誰でも持ってるはずがないんです。
私が大好きな、とあるコンビニの限定アイスをモチーフにしたパリパリトロ~リチョコレートバニラアイス手帳は!!」
長ったらしい名前を言い切ったことに満足する陽菜に大堂は唇を噛むと、まだ言い逃れようと口を開く。