クールなアイドルの熱烈アプローチ
「た、たまたま似たような手帳だったのかもしれないだろ?あれは確実に俺の手帳……」
「な、中身を確認しましたが、大堂さんのではありませんでした!」
さっきから話題に上がっているその捨てられた手帳を持って蛯名が入ってきた。
中を広げて見せると、カラーペンで色鮮やかに記されたスケジュールが陽菜の字で書かれていた。
「蛯名……お前……っ!」
「ほ、堀原さんとも確認しましたが、これはスキャンダルになる前の秋村さんの予定であったことに間違いはなく、ある日、控室で紛失されてスタッフの方達がみんなで探していたことも確認済みです……!」
大堂が鋭く睨んでいるので蛯名はビクビクして早口にはなっていたが、視線を合わせないようにしてなんとか言い切っていた。
「……仮にそうだったとして、俺が盗ったって言いきれるのか?
この写真だって合成だと言えばなんとでもなる」
「こ、これだけではなく、大堂さんが僕や事務所関係者に向けた数々の暴言を公表しますっ!」
言いながら蛯名はボイスレコーダーを取り出し再生すると、いくつもの二人の会話の中で大堂が暴言や脅迫めいた言葉を発しているのが流れた。
「これが俺の声だと言う確証がないじゃないか。
撮れたのは声だけで映像もないんじゃ、どうとでも……」
『映像があれば認めるんだねー?
じゃ、目を見開いてよーく見てなよ!』
突然スピーカーを通した朝陽の声がホール中に響き渡り、大堂は目を見開いて辺りを見回した。
「な、中身を確認しましたが、大堂さんのではありませんでした!」
さっきから話題に上がっているその捨てられた手帳を持って蛯名が入ってきた。
中を広げて見せると、カラーペンで色鮮やかに記されたスケジュールが陽菜の字で書かれていた。
「蛯名……お前……っ!」
「ほ、堀原さんとも確認しましたが、これはスキャンダルになる前の秋村さんの予定であったことに間違いはなく、ある日、控室で紛失されてスタッフの方達がみんなで探していたことも確認済みです……!」
大堂が鋭く睨んでいるので蛯名はビクビクして早口にはなっていたが、視線を合わせないようにしてなんとか言い切っていた。
「……仮にそうだったとして、俺が盗ったって言いきれるのか?
この写真だって合成だと言えばなんとでもなる」
「こ、これだけではなく、大堂さんが僕や事務所関係者に向けた数々の暴言を公表しますっ!」
言いながら蛯名はボイスレコーダーを取り出し再生すると、いくつもの二人の会話の中で大堂が暴言や脅迫めいた言葉を発しているのが流れた。
「これが俺の声だと言う確証がないじゃないか。
撮れたのは声だけで映像もないんじゃ、どうとでも……」
『映像があれば認めるんだねー?
じゃ、目を見開いてよーく見てなよ!』
突然スピーカーを通した朝陽の声がホール中に響き渡り、大堂は目を見開いて辺りを見回した。