クールなアイドルの熱烈アプローチ
「ほ、堀原さんっ!まずいですよこれ!!」
陽菜が雑誌を持って慌てて堀原につきつける。
そこには三人の対談の様子が写真付きで書かれていて、陽菜は、ここです、ここっ!と問題の箇所を指差した。
ーー実は俺達、陽菜ちゃんの弟君に会ったことあるんだけど、あんな弟がいたら楽しいだろうなって思うよ。な、勇人。
ーーああ、弟にしたいと思うよ。
ーーえ?弟に?どうやって?
ーー……方法はある。
ーー養子ですか?
私の弟、とられちゃ困りますよ?
と終始穏やかな様子で対談していた三人でしたが、最後の秋村さんの弟さんの話になると空気が一変したのを感じました。
実は天然なのか、秋村さんは本気で弟さんを養子にとられると思い困惑した様子でしたが、私達は越名さんの意図に気付きました。
あんなにずっと熱い視線を秋村さんに向けてたら、誰にでもバレバレですよね(笑)
勇人さんの秘めてるようで秘めてない想いを、私達は密かに応援したいと思います。
とここで記事は締め括られていた。
「こんなこと世間に出回ったら大変なことに……」
「心配するな。
その雑誌は今日発売でもうとっくに出回ってる」
言いながら堀原は陽菜にスマホを見せると、そこには記事を読んだ読者のコメントがずらりと並んでいた。
「どっ、どうしましょう……!全国の本屋さん回って燃やしましょうか!?」
「放火魔にでもなるつもりか?
さあ、もう時間だ。行ってこい」
どこにですか!?と声に出す間もなく陽菜は堀原に控室を追い出され、丁度迎えに来たスタッフの人に慌ただしく連れていかれた。
恐らくステージのど真ん中、観客席とはカーテンで仕切られているその場所に陽菜は立たされ、PVを思い出して頑張ってください!とスタッフに謎のエールをもらい立ち尽くした。
陽菜が雑誌を持って慌てて堀原につきつける。
そこには三人の対談の様子が写真付きで書かれていて、陽菜は、ここです、ここっ!と問題の箇所を指差した。
ーー実は俺達、陽菜ちゃんの弟君に会ったことあるんだけど、あんな弟がいたら楽しいだろうなって思うよ。な、勇人。
ーーああ、弟にしたいと思うよ。
ーーえ?弟に?どうやって?
ーー……方法はある。
ーー養子ですか?
私の弟、とられちゃ困りますよ?
と終始穏やかな様子で対談していた三人でしたが、最後の秋村さんの弟さんの話になると空気が一変したのを感じました。
実は天然なのか、秋村さんは本気で弟さんを養子にとられると思い困惑した様子でしたが、私達は越名さんの意図に気付きました。
あんなにずっと熱い視線を秋村さんに向けてたら、誰にでもバレバレですよね(笑)
勇人さんの秘めてるようで秘めてない想いを、私達は密かに応援したいと思います。
とここで記事は締め括られていた。
「こんなこと世間に出回ったら大変なことに……」
「心配するな。
その雑誌は今日発売でもうとっくに出回ってる」
言いながら堀原は陽菜にスマホを見せると、そこには記事を読んだ読者のコメントがずらりと並んでいた。
「どっ、どうしましょう……!全国の本屋さん回って燃やしましょうか!?」
「放火魔にでもなるつもりか?
さあ、もう時間だ。行ってこい」
どこにですか!?と声に出す間もなく陽菜は堀原に控室を追い出され、丁度迎えに来たスタッフの人に慌ただしく連れていかれた。
恐らくステージのど真ん中、観客席とはカーテンで仕切られているその場所に陽菜は立たされ、PVを思い出して頑張ってください!とスタッフに謎のエールをもらい立ち尽くした。