クールなアイドルの熱烈アプローチ
「へー、旅行、ハワイにしたんだ?」
定番だねー。とダンスレッスンをしながら拓也が言うと、勇人も体を動かしながら、陽菜が行きたそうだったから。と答えた。
「陽菜ちゃんなら忙しい勇人に遠慮して国内選ぶかなって思ってたんだけどね。
旅行先の決め手はなんだったの?」
「……アイス」
「は?」
「アイスの特集の雑誌に花丸がついてた。
ハワイにしかないアイスだったからそこに決めた」
軽々とバク転しながら話す勇人に拓也は一瞬固まり、やがて吹き出すように笑いだした。
「アイス!?アイスって、陽菜ちゃんらしいっ!
てか、それで行き先決める勇人もとことん陽菜ちゃんに甘いよなー」
お腹を抱えて笑う拓也にレッスンを止めた勇人は、二本のペットボトルを取るとその内の一本を軽く拓也の頭に当てる。
いてっと言いながら当てられたペットボトルを受け取った拓也はキャップを外してゴクゴクと水を飲み込むと、悪い悪い。と悪びれた様子などなく軽く謝罪をした。
「笑ったお詫びにいいこと教えてやるよ。
ハワイにある陽菜ちゃんが絶対喜ぶような場所だけど、聞く?」
「……」
なんとなく、さっき笑い飛ばしてきたこともあって素直に聞くのは気が引けるが、陽菜が喜ぶと聞いて勇人は一つ溜め息をつくとその場に腰をおろし話を聞く体勢になった。
定番だねー。とダンスレッスンをしながら拓也が言うと、勇人も体を動かしながら、陽菜が行きたそうだったから。と答えた。
「陽菜ちゃんなら忙しい勇人に遠慮して国内選ぶかなって思ってたんだけどね。
旅行先の決め手はなんだったの?」
「……アイス」
「は?」
「アイスの特集の雑誌に花丸がついてた。
ハワイにしかないアイスだったからそこに決めた」
軽々とバク転しながら話す勇人に拓也は一瞬固まり、やがて吹き出すように笑いだした。
「アイス!?アイスって、陽菜ちゃんらしいっ!
てか、それで行き先決める勇人もとことん陽菜ちゃんに甘いよなー」
お腹を抱えて笑う拓也にレッスンを止めた勇人は、二本のペットボトルを取るとその内の一本を軽く拓也の頭に当てる。
いてっと言いながら当てられたペットボトルを受け取った拓也はキャップを外してゴクゴクと水を飲み込むと、悪い悪い。と悪びれた様子などなく軽く謝罪をした。
「笑ったお詫びにいいこと教えてやるよ。
ハワイにある陽菜ちゃんが絶対喜ぶような場所だけど、聞く?」
「……」
なんとなく、さっき笑い飛ばしてきたこともあって素直に聞くのは気が引けるが、陽菜が喜ぶと聞いて勇人は一つ溜め息をつくとその場に腰をおろし話を聞く体勢になった。